暦の雑学4

  • 十方暮入り
     十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため特別な期間と考えられ万事  うまく行かず吉凶とされ、労多くして功の少ない日とされる。

    八専の入り
     十干と十二支に五行を割り振ると、干支の気(五行)が重なる日が全部で12日ある。
     そのうちの8日が壬子から癸亥の12日間に集中している事から特別な期間と考えられる
     ようになり、吉はますます吉、凶はますます凶となるとされたが、いつの頃からか、凶
     の性質のみが強調されるようになり、現在では何事もうまくいかない凶日とされている
     同気が重なることを「専一」と言い、それが8日ある事から「八専」と言う。

    三伏
     夏至以降3度目の庚(初伏)、4度目の庚(中伏)、立秋以降の最初の庚(末伏)の事
     庚は金の陽性であり、火性の最も盛んな夏の時期の庚は(火剋金)日は凶であるとされる。

    庚申待
     人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、いつもその人の悪事を監視しており
     更新の日の夜、寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命
     が縮められるとされるため、三尸の虫が天に登れないようにするためこの日には徹夜しな
     ければならないとされた。

    甲子待
     甲子が相生(水生木)の関係にあり、干支の組み合わせの一番目であることから、甲子の
     日は吉日とされる。子を鼠と結び付かせ、鼠を大黒天の使者として大黒天祭がおこなわれ
     る。甲子待(かっしまち)と言って、子の刻(23時ごろ)まで起きて大豆・黒豆・二股大
     根を備え、大黒天を祀った。
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