暦の雑学1

  • 太陰太陽暦(旧暦)と太陽歴(新暦)の違い
  • 太陰太陽歴(旧暦)と太陽歴(新暦)の違い

     月の満ち欠けを基準にした暦、太陰歴では一年が354日
    (月は29.5日周期で満ち欠け)になってしまい、太陽暦とは
     一年で11日程短くなり、3年で約一ヶ月暦と季節にズレが生
     じて農耕には不適になります。
     そこで地球が太陽の周りを一周する日数を24等分して名前
     を付けたのが二十四節気(夏至や冬至など)で数年に一度(
     19年に7回)閏月を設け365日に調整したのが旧暦の太陰太陽
     歴です。
     二十四節気は中国の黄河の中・下流域の気候を反映している
     ため、日本の気候とズレが生じるため日本独自の雑節がもうけら
     れたりした。

  •  天象と暦学上の季節区分
      春分・夏至・秋分・冬至

     暦学上の季節区分
      立春・立夏・立秋・立冬

     気温
      小暑・大暑・処暑・小寒・大寒

     気象
      雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪

     物候
      啓蟄・清明・小満

     農事
      穀雨・芒種・八十八夜・二百十日

     旧暦の一年の始まりは概ね立春の頃で元旦は必ず新月です。

     新暦の一年の始まりは天文上の特別な意味は持つ日ではなく
     歴史的・宗教的な理由で決まっているだけです。


    陰陽思想
     陰陽思想とは古代中国で森羅万象、宇宙のありとあらゆる物事をさまざまな観点から陰と陽の二 つのカテゴリーに分類する思想。
  •  陰と陽はお互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅といった変化はこの二 気によって起こされるとされ、陰と陽が調和して初めて自然の秩序が保たれるとされています。

    五行思想
     五行思想とは古代中国に端を発する自然哲学の思想で
     万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなり、お互い
     に影響を与え合い、その生滅生哀によって天地万物が変化
     し、循環するという考え。